トランプ劇場と同様に状況が急転!イランはカタールの米軍基地に14発のミサイルを撃ち込みましたが、事前の攻撃連絡もあり全て迎撃!!トランプ大統領はイランに感謝の意を唱え、イスラエルへ停戦を促し平和と調和をとるような行動を求めました。その結果、完全停戦の話がでているようです。昨日の投稿時から状況は刻一刻と変化しますがつづけます。4章からは収束を前提としていましたが喜ばしいことに早かったです。😄
- 🔷第4章:2025年後半に向けた世界経済シナリオ
- 🔷第5章:ポートフォリオの守りと攻め──CP流・戦略ガイド
- 🔷第6章:インフレ・戦争リスクに耐えるETF&銘柄一覧
🔷第4章:2025年後半に向けた世界経済シナリオ
──「中東情勢の収束」を前提に、市場はどう動くのか?
🌍 4-1. 市場は“収束シナリオ”を半ば織り込み始めている
原油価格が急騰し、市場全体に緊張が走る中で──
意外にも株式市場や為替市場のボラティリティは限定的になりつつあります。
これはなぜか?その背景には、
「今回の米・イラン対立は短期的な武力衝突で終わる」と市場が“半信じ”している
という「期待」と「警戒」の絶妙なバランスがあるからです。
以下は、多くのアナリストや機関投資家が想定する**“2025年後半に向けた3つの収束パターン”**です。

🕊️ 4-2. シナリオ①:「外交的緩和」──最も穏健な未来
- 米国とイランが、スイス・オマーン・トルコなどの第三国を仲介役に交渉開始
- 原油価格は年末にかけて80ドル台に戻る可能性
- FRBは2025年12月に「年内1回の利下げ」を実施
- 市場は徐々に**「インフレ鈍化 → 景気軟着陸」モードへ**
このパターンでは、エネルギー株は一部利確され、再びインデックス系ETF(VOO、VTI)やグロース株が買われる展開が予想されます。
🔄 4-3. シナリオ②:「部分的応酬が続くが拡大は回避」
- イランが限定的な報復(ミサイル発射など)を行う
- 米国は追加爆撃を行わず、報復の連鎖を避ける
- 地政学リスクは“くすぶる”が、原油は90ドル前後で安定
この場合、投資家のリスク選好は揺らぎつつも完全なリスクオフには至らず、
「資源株+ディフェンシブ+コモディティ+インカム資産」
といった守りを固めた分散投資戦略が主流になるでしょう。
💥 4-4. シナリオ③:「報復の応酬から新たな衝突へ」
- イランがホルムズ海峡封鎖を示唆、あるいは同盟勢力が米軍施設を攻撃
- 米国が「第2波空爆」や経済制裁を強化
- 原油価格は一時的に110〜130ドルを突破
- FRBがインフレ抑制のため利下げを先送り
- 世界的に景気減速色が強まり、スタグフレーション入りのリスク
このようなシナリオ下では、
- 金(GLD・IAU)
- 貴金属(PSLV)
- 防衛関連(LMT・NOC・ITA)
などの資産が急速に“避難先”として買われる展開が強まります。
🌐 4-5. 地域別の経済影響の違い
🇺🇸 アメリカ
- エネルギー企業の恩恵と、FRBの政策難のジレンマ
- 金利高止まり+株安のリスク
- 個人消費の鈍化が鮮明に
🇪🇺 欧州
- ウクライナ戦争+中東リスクの“ダブル外圧”
- 物価上昇が再加速し、ECBの利下げ時期が不透明化
🇯🇵 日本
- 円安+原油高でダブルインフレ
- 日銀の「マイナス金利解除」後の金利政策に慎重さが必要
- 輸入物価高騰による消費マインドの冷え込みに注意
🇨🇳 中国
- 輸入依存度が比較的低いため直撃は少ない
- ただし、輸出先(米欧)の景気悪化が間接的に影響
🧭 4-6. 市場が注目する「回復へのサイン」
今後の市場の行方を左右する“カギ”となる指標をチェックしておきましょう。
カテゴリ | 指標・情報 | 意味・注目点 |
📉 エネルギー | WTI・ブレント原油価格 | 90ドル割れが見えれば“収束期待”強まる |
🏛 金融政策 | FRB議長の発言・利上げ見通し | 利下げ再開の兆しがあれば株式市場に安心感 |
🔍 経済指標 | 米国PCE・失業率・PMI | 景気の底打ち確認は回復局面の条件 |
🕊️ 地政学 | イラン外相・米国防総省の声明 | 軍事緊張の緩和=原油と株価の安定に直結 |
✍ 総括:第4章のポイント整理
- 市場は「年末に情勢が落ち着く」シナリオを“織り込み始めている”
- 主なシナリオは、①外交的収束 ②局地的報復の継続 ③本格衝突のエスカレート
- 原油価格の動き・FRBの利下げ方針が今後の株式市場に大きく影響
- 各地域の経済的ダメージには濃淡があり、日本は「円安+原油高」のダブルリスクに注意
※米国が参戦しイラクに攻撃、イラクから見せかけの報復は行われましたが停戦ほうこうへが6/24時点での状況です。

🔷第5章:ポートフォリオの守りと攻め──CP流・戦略ガイド
🧠 5-1. 地政学リスクとインフレに強い「実戦型ポートフォリオ」とは?
中東情勢の不安、原油価格の急騰、インフレの再燃──
こんな環境下では、「とにかく一時退避」ではなく、**“戦略的に組み替える”**ことでチャンスに変えるべきです。
これまでの地政学的衝突(湾岸戦争、ウクライナ侵攻)やインフレ局面をふまえ、「守り+攻め」のバランス型戦略を提唱しています。
🔑 カギとなるのは「分散」と「相関の低さ」
株式、債券、金、エネルギー、防衛など、値動きのタイミングがズレるものを混ぜることが命綱です!
🔥 5-2. エネルギー関連──原油高の恩恵を受ける王道セクター
✅ ETF:
- XLE(Energy Select Sector SPDR)
→ エクソン・シェブロン等、米国の原油メジャーが中心 - VDE(Vanguard Energy ETF)
→ より広範な分散+低コスト運用が魅力
✅ 個別株:
- XOM(エクソン・モービル):安定増配、高配当(4%超)
- CVX(シェブロン):中東資源との関係が強く、影響を受けやすい
🧩 CP的活用:
- 価格高騰の恩恵を受けるが「ピーク越え」にも注意
- **“一部利確+一部継続保有”**が基本スタンス
- 20%〜25%の配分でリスクを限定しながら攻める💥
🛡 5-3. 防衛・軍需関連──地政学リスクのヘッジ役
✅ ETF:
- ITA(iShares U.S. Aerospace & Defense ETF)
→ ロッキード、レイセオン、ノースロップ等が中心
✅ 個別株:
- LMT(ロッキード・マーチン):ミサイル&ステルス分野に強み
- NOC(ノースロップ・グラマン):無人機・宇宙防衛にも進出
🧩 CP的活用:
- 地政学リスクと高金利下で相対的に強く、**“リスクイベント連動型”**資産
- 配分目安:5%~10%
- ITAは一括投資しやすく、LMT・NOCは高配当の恩恵もあり中長期保有向け
🪙 5-4. 金・銀など貴金属──インフレ&戦争リスクの最強ヘッジ資産
✅ ETF:
- GLD(SPDR Gold Shares):流動性が高く、金ETFの王道
- IAU(iShares Gold Trust):信託報酬が低く、長期向け
- PSLV(Sprott Physical Silver Trust):銀はボラ高だが爆発力あり
🧩 CP的活用:
- **「金は保険、銀はスパイス」**という感覚で
- 金ETFは全体の10~15%に配分がベスト
- 金融ショックや通貨不安にも強く、**“持ってるだけで安心枠”**として機能
💹 5-5. 物価連動債(TIPS)──「実質金利」を守る防衛ライン
✅ ETF:
- TIP(iShares TIPS Bond ETF):米国TIPS市場の中心的ETF
- SCHP(Schwab U.S. TIPS ETF):低コストで人気
🧩 CP的活用:
- インフレ上昇時に元本も連動して増加=“インフレ時の債券枠”
- 金利上昇局面でも**“実質利回り”が維持される**のが強み
- 配分目安:10~15%、NISA内でも活用可能な投信あり
🗾 5-6. 日本株(高配当・資源関連)──円安+原油高の国内勝ち組
✅ 個別銘柄:
- 1605.T(INPEX):日本最大の石油・天然ガス開発企業 (急騰からの急落😅)
- 8031.T(三井物産):資源商社、金属・エネルギー比率高め
- 8002.T(丸紅):天然ガス・石炭関連で恩恵を受けやすい
🧩 CP的活用:
- 米ドル建てETFに偏りすぎず、日本円資産でバランスを取る意味でも重要
- 株価は割安水準で、利回り4〜5%の安定配当も魅力
⚖️ 5-7. 定期リバランスで“ブレ”を制御する
相場が動いたとき、**最もやってはいけないのが「放置」**です。
以下のようなリズムを推奨しています:
項目 | 推奨内容 |
リバランス頻度 | **四半期ごと(年4回)**が理想 |
方法 | 「各資産の目標比率」に合わせて自動で売買 |
意識すること | 欲張らず、感情より配分ルールを信じること! |
✍ 総括:第5章のポイント整理
- 原油高・戦争リスクに対応するには、分散と守りの構築が命
- エネルギー、防衛、金、物価連動債、日本株を組み合わせた戦略的ポートフォリオが有効
- 金は“保険”、TIPSは“守備”、エネルギーは“攻め”の役割
- リスクを抑えながらもチャンスを取りに行く「守りの中の攻め」こそ、CP流の極意

🔷第6章:インフレ・戦争リスクに耐えるETF&銘柄一覧
──テーマ別に整理する「強い資産」の選び方
📌 6-1. なぜ“銘柄リスト化”が重要なのか?
地政学リスクや原油高が重なる局面では、“銘柄ごとの強さ”に明暗がハッキリ出ることが多いです。
だからこそ、テーマ別に注目ETFや個別銘柄を整理しておくことで…
✅ 「暴落時に何を持っていればよかったのか?」
✅ 「今、買い増すなら何が防衛力を持っているのか?」
という問いに、即答できる準備ができます。
5つの投資テーマ別にETF・個別株を分類しました!
🔥【テーマ①】エネルギー関連(原油高の恩恵を受ける)
区分 | 名称 | ティッカー | 特徴 |
ETF | Energy Select Sector SPDR Fund | XLE | 米国主要エネルギー企業に集中投資(Exxon、Chevronなど) |
ETF | Vanguard Energy ETF | VDE | 分散性が高く低コスト。中長期保有向き |
米株 | Exxon Mobil | XOM | 高配当+財務堅実な世界最大級の石油企業 |
米株 | Chevron | CVX | バランス型企業で原油高に強く、中東情勢の影響を受けやすい |
🛡【テーマ②】防衛・軍需(地政学リスクへの対応力)
区分 | 名称 | ティッカー | 特徴 |
ETF | iShares U.S. Aerospace & Defense ETF | ITA | ロッキードやレイセオンなど米国軍需大手に集中投資 |
米株 | Lockheed Martin | LMT | ミサイル・ステルス機で圧倒的シェア、地政学イベントで強い |
米株 | Northrop Grumman | NOC | 宇宙防衛・無人機・AI軍事技術に強み |
🪙【テーマ③】金・銀などの貴金属(インフレ+有事ヘッジ)
区分 | 名称 | ティッカー | 特徴 |
ETF | SPDR Gold Shares | GLD | 世界最大の金連動ETF、地政学&インフレ時に買われる定番 |
ETF | iShares Gold Trust | IAU | GLDと同構成、信託報酬が低く長期保有に◎ |
ETF | Sprott Physical Silver Trust | PSLV | 銀ETF。ボラティリティは高いが上昇時は爆発力 |
💹【テーマ④】物価連動債(実質利回りを守る防衛資産)
区分 | 名称 | ティッカー | 特徴 |
ETF | iShares TIPS Bond ETF | TIP | 米国TIPS(物価連動債)に分散投資。インフレに連動 |
ETF | Schwab U.S. TIPS ETF | SCHP | 低コストで、信託報酬がTIPより低い点が強み |
🗾【テーマ⑤】日本株(円建て&資源関連の高配当銘柄)
銘柄名 | 証券コード | 特徴 |
INPEX | 1605.T | 日本最大のエネルギー開発会社。原油高の直接的恩恵あり |
三井物産 | 8031.T | 資源・エネルギー部門の構成比が高く、商社の中で最も原油に強い |
丸紅 | 8002.T | 石炭・LNGなどの資源に強く、配当利回りも安定的に高水準 |
🧮 6-6. テーマ別ETF選定マトリクス【比較表】
テーマ | 商品例 | 分散性 | 流動性 | 配当利回り | リスク耐性 | 推奨配分 |
エネルギー | XLE / VDE / XOM | 中 | 高 | 高(3〜5%) | 中〜高 | 20〜25% |
防衛・軍需 | ITA / LMT / NOC | 中 | 中 | 中(2〜3%) | 高 | 5〜10% |
金・銀 | GLD / IAU / PSLV | 低 | 高 | なし(無配) | 高 | 10〜15% |
物価連動債 | TIP / SCHP | 高 | 中 | 低(実質利回り型) | 高 | 10〜15% |
日本株(資源) | INPEX / 三井物産 / 丸紅 | 中 | 中 | 高(4〜6%) | 中 | 10〜15% |
✍ 総括:第6章のポイント整理
- 「どこに逃げるべきか?」ではなく「どこで戦えるか?」という視点が大切
- テーマ別に強いETFや個別株をリスト化しておくことで、暴落時にも判断がブレにくくなる
- 金やTIPSなどの“守り資産”と、エネルギー・防衛といった“攻め資産”を使い分けることが鍵
- 円建ての日本株も忘れずに組み込み、為替リスクを抑えた分散も意識しましょう
有事の為、株価・為替・金・原油・ビットコイン等は刻一刻と乱高下いしていますが、冷静になりどのような行動をとるべきかを考えていきたいですね。次は7章~9章です。


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