米株大暴落が日経平均に直撃!一時3万1000円割れの真相と今後の展望

【2025年4月】米株急落と日経平均大暴落──その背景と今後の見通しを徹底分析

2025年4月、世界の株式市場は大きな動揺に見舞われました。特に4月4日の米国株式市場では主要4指数が大幅に下落し、年初来高値から二桁%を超える急落を記録。週明け4月7日には、日本株市場もこの影響をまともに受け、日経平均株価が一時3万1000円を割り込む急落となりました。

今回は、この「米国発のショック」がなぜ起きたのか、そして今後の日本株の動向をテクニカル分析世界経済のファンダメンタルズから読み解いていきます。


◆ 米株急落:主要4指数が弱気相場入り

2024年から2025年初頭にかけて堅調だった米国市場は、2月中旬をピークに下落トレンドへと突入。4月4日時点で、下記の通り主要4指数が軒並み年初来高値から2桁%下落しています。

  • S&P500(最高値6,144 → 4月4日終値5,074):
     下落率:約17%
  • NASDAQ総合指数(最高値20,173 → 終値15,587):
     下落率:約22.7%(ベアマーケット入り)
  • ダウ平均(最高値45,014 → 終値38,314):
     下落率:約15%
  • ラッセル2000(小型株指数):
     下落率:約25%(弱気相場入り)

とくに、ハイテク中心のNASDAQや中小型株が集まるラッセル2000の下落は顕著で、「リスク資産売り」の色が濃くなっています。


◆ なぜ下がったのか?──米中関税合戦と円高、そして地政学リスク

今回の暴落には複数の要因が重なりましたが、特に大きかったのは次の3つです。

① トランプ政権の強硬な関税政策

トランプ前大統領が再び掲げた「相互関税政策」により、日本を含む複数国へ24%の高関税を課す方針を発表。これに対抗して中国も全米国製品に34%の報復関税を打ち出し、貿易戦争の再燃という不安が一気に高まりました。

② 円高進行による日本企業の業績懸念

急速なリスクオフにより、為替は一時1ドル=144円台後半まで円高が進行。輸出産業が中心の日本市場では、業績悪化懸念が強まり、株価を大きく押し下げました。

③ 地政学的な不透明感

中東情勢や台湾海峡などの緊張感も相まって、投資家心理は一気に悪化。「リスクオフ一色」の展開となり、世界中の株式市場が大きく下落しました。


◆ 4月7日:日経平均が一時3万1000円割れ

このような背景の中で迎えた4月7日、日本株は週明けからパニック的な売りにさらされました。

  • 日経平均株価:  寄り付きから急落し、一時30,792円まで下落(前週比▲2,900円)。3万1000円を一時的に割り込みました。
  • TOPIX:  午前終値で**▲6.54%安(2,319.64ポイント)**。東証プライム市場の全33業種が下落、全面安の展開に。
  • 先物市場:  サーキットブレーカーが発動され、一時的に取引が停止。極端な売りが集中する異常事態でした。

これにより、日経平均は昨年10月の水準まで後退。市場関係者の間でも「リーマン級か?」という声が聞かれるほどのインパクトでした。


◆ テクニカル分析で見る「今後の見通し」

ここからは、テクニカル指標をもとに「日本株はどこまで下がり、いつ反転するのか?」を見ていきましょう。

✅ RSI(相対力指数):売られすぎゾーンへ

RSIは30%を割ると「売られすぎ」と判断されますが、4月上旬の日経平均RSIは20%台前半まで急低下。このレベルは2020年コロナショック時と同等であり、短期的なリバウンドの可能性が高いと見られます。

✅ MACD:強い売りシグナルが継続中

MACDラインがシグナルラインを下抜け、下落モメンタムが継続中。ただし、勢いは徐々に鈍化しており、ヒストグラムが縮小してくれば反転の兆しとなります。

✅ 移動平均線:「逆パーフェクトオーダー」形成

75日線、200日線などの長期移動平均線を軒並み下回っており、弱気トレンドが鮮明。特に3万1000円付近はサポートラインでしたが、ここを下抜けたため、次は心理的節目の3万円が防衛ラインとされます。


◆ 世界経済の観点から見る今後の回復見込み

◉ 景気後退は避けられるか?

現時点で米国・日本ともに企業業績の下方修正は出ていないことから、リーマンショックのような大崩壊には至っていません。ただし、関税の影響が長期化すれば、企業収益の悪化→株価下落が現実化する可能性もあります。

◉ 金融政策:FRBや日銀の対応

FRB(米国): 利上げは一時停止傾向で、景気後退が強まれば利下げシナリオも浮上。
日銀: インフレの落ち着きを見ながら、緩和姿勢を継続中。

これらが円高抑制や株価下支え要因になれば、市場回復の足がかりとなります。


◆ 今後のシナリオ:いつ回復するか?

過去のデータから見ても、10~20%の調整後、平均115日で反発するパターンが多いと言われています。

今回の調整は2月下旬から始まったと見られ、初夏(6~7月頃)にかけて自律反発が起きる可能性があります。

◎ 回復シナリオ(2025年内)

  • 短期:3万円〜3万1000円ラインでの揉み合い(~6月)
  • 中期:3万3000円突破が次の壁(夏〜秋)
  • 長期:トランプ政策の不確実性が解消されれば、年末には4万円台回復も?

◆ まとめ:今は恐怖の中にあるが、回復は意外と早いかもしれない

今回の急落はショッキングでしたが、背景には一時的な政策ショックと市場心理の悪化が絡んでいます。テクニカル的には「売られすぎ」サインが点灯しており、短期リバウンドの可能性は高いと言えるでしょう。

世界経済や為替の安定、そして貿易問題の進展次第では、半年以内に持ち直し、年末には新高値更新の可能性も十分あります。

今夜の米株先物は、まだ下げていますし明日の日本株も日経先物が下げています。明日はいよいよ日経平均が30,000円を割り込むかもしれませんが恐怖の中にこそチャンスあり。冷静な視点を保ちつつ、次の展開を見守っていきましょう。


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