FOMC会合!米国経済指標徹底解説:雇用統計・GDP・CPIから見る市場動向


米国雇用統計

米国労働省労働統計局(BLS)が毎月発表する、米国の労働市場の状況を示す重要な経済指標です。以下にその詳細を説明します。

1. 発表時期

原則として毎月第1金曜日に発表されます。​発表時間は、米国の夏時間適用時は日本時間の21時30分、冬時間適用時は22時30分です。 ​

2. 主な発表内容

雇用統計には複数の指標が含まれますが、特に注目される主要項目は以下のとおりです。​

  • 非農業部門雇用者数(NFP):​農業部門を除く産業で働く就業者の数を示します。​これは、全米の約16万の企業や政府機関のおよそ40万件のサンプルを基に集計されます。 ​
  • 失業率:​労働力人口に占める失業者の割合を示します。​労働力人口とは、16歳以上で労働する意思のある人々を指し、求職活動をしていない人は含まれません。
  • 平均時給:​労働者の時間当たりの平均賃金を示し、賃金上昇やインフレ圧力の指標として重要視されます。

3. 調査方法

雇用統計は、毎月12日を含む1週間のデータを基に作成されます。​具体的には、全米の約16万の企業や政府機関のおよそ40万件のサンプルを対象に調査が行われます。

4. 市場への影響

米国雇用統計は、米国経済の現状を把握する上で非常に重要な指標であり、金融市場にも大きな影響を与えます。​特に、非農業部門雇用者数や失業率、平均時給の結果は、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策の決定に影響を及ぼすため、為替や株式市場が大きく変動する要因となります。

5. 最新の雇用統計の動向

2025年2月の雇用統計では、非農業部門雇用者数が前月比15.1万人増加し、失業率は4.1%に上昇しました。​また、平均時給は前月比0.3%増加し、前年同月比では4.0%の増加となりました。

国内総生産(GDP)

​国内総生産(GDP)は、一定期間内に国内で生産されたすべての財やサービスの付加価値の総額を示す指標で、国の経済規模や成長率を把握するために使用されます。以下にGDPの詳細を説明します。​

1. GDPの構成要素

GDPは、以下の4つの主要な構成要素から成り立っています。​

  • 個人消費(C):​家庭や個人が商品やサービスに支出する金額。​
  • 投資(I):​企業による設備投資や在庫投資、住宅投資など。
  • 政府支出(G):​政府による公共サービスやインフラ整備などへの支出。
  • 純輸出(X-M):​輸出額(X)から輸入額(M)を差し引いたもの。​

これらを合計することで、GDPは以下の式で表されます。

GDP=C+I+G+(X−M)

2. 名目GDPと実質GDP

GDPには、物価変動の影響を考慮しない「名目GDP」と、物価変動の影響を除いた「実質GDP」があります。​経済成長率を正確に把握するためには、インフレーションやデフレーションの影響を排除した実質GDPが重要視されます。

3. 米国のGDP発表

米国では、商務省経済分析局(BEA)が四半期ごとにGDPを発表します。​各四半期のGDPは、速報値、改定値、確報値の3回に分けて公表され、速報値が最も注目されます。​発表時間は、米国夏時間では日本時間の午後9時30分、冬時間では午後10時30分です。 

4. 最近の米国GDPの動向

2024年第4四半期(10~12月)の実質GDP速報値は、前期比年率2.3%増となりました。​これは前四半期の3.1%増から減速し、市場予想の2.6%増も下回りました。​個人消費は4.2%増加し、2023年第1四半期以来の大幅な伸びを示しました。 ​

5. GDPの重要性

GDPは、国の経済活動の総合的な指標であり、経済政策の立案や投資判断の基礎となります。​また、GDP成長率は景気の拡大や後退を判断する際の重要な指標として使用されます。

​消費者物価指数(CPI:Consumer Price Index)

消費者が購入する商品やサービスの価格変動を測定する経済指標で、物価の動向やインフレーションの状況を把握するために使用されます。以下に、CPIの詳細を説明します。​

1. CPIの目的と意義

CPIは、全国の世帯が購入する家計に係る財およびサービスの価格等を総合した物価の変動を時系列的に測定するもので、家計の消費構造を一定のものに固定し、これに要する費用が物価の変動によってどう変化するかを指数値で示したものです。

2. 調査対象と方法

CPIは、消費者が購入する財(モノ)・サービスを対象とした価格を集計した指数で、総務省統計局が毎月作成・公表しています。

3. 公表時期と範囲

CPIは、総務省統計局が毎月発表しており、全国と東京都区部の2種類があります。

4. CPIの種類

CPIには、以下のような種類があります。​

  • 総合指数:​すべての品目を含む指数。​
  • 生鮮食品を除く総合:​天候等の影響を受けやすい生鮮食品の変動を除いた指数。​
  • 生鮮食品及びエネルギーを除く総合:​生鮮食品とエネルギー価格の変動を除いた指数で、基調的な物価動向を把握するために使用されます。

5. CPIの利用用途

CPIは、物価の変動を把握するための基本的な指標として、日本銀行の金融政策判断や、賃金、家賃、公共料金の改定など、官民を問わず幅広く利用されています。

6. CPIの最新動向

2021年後半以降、消費者物価指数は上昇傾向が続いています。 


連邦公開市場委員会(FOMC)

米国の金融政策を決定する重要な会合であり、その声明および政策金利の発表は、経済や金融市場に大きな影響を与えます。以下に、その詳細を説明します。​

1. FOMCの構成と開催頻度

FOMCは、FRBの理事7名と地区連邦準備銀行総裁12名で構成され、そのうち12名が投票権を持ちます。​FOMCは年8回開催され、経済状況やインフレの状況を鑑みながら政策金利を決定します。 ​

2. 政策金利の決定と発表

FOMCでは、フェデラル・ファンド金利(FF金利)の誘導目標が決定されます。​この金利は、米国の政策金利として金融市場に大きな影響を及ぼします。​発表は通常、米国夏時間では日本時間午前3時、冬時間では午前4時に行われます。

3. FOMC声明の内容

FOMCの声明文には、現在の経済状況、労働市場の動向、インフレ率、経済見通し、金融政策の方針などが記載されます。​例えば、2025年1月の会合では、政策金利が4.25~4.50%に据え置かれ、声明文で労働市場の評価が上方修正されました。

4. 経済見通しの公表

FOMCは、年に4回(3月、6月、9月、12月)の会合で、経済見通し(SEP:Summary of Economic Projections)を発表します。​この中で、GDP成長率、失業率、インフレ率、政策金利の予測が示され、各メンバーの政策金利見通しを示す「ドットチャート」も公表されます。

5. 議長の記者会見

FOMC会合後、FRB議長が記者会見を行い、政策決定の背景や経済見通しについて説明します。​この会見は、市場参加者にとって重要な情報源となります。​

6. 市場への影響

FOMCの声明や政策金利の発表は、金融市場に直接的な影響を与えます。​例えば、2024年12月の会合での利下げ決定後、S&P500指数が1.5%下落し、米国債利回りが上昇するなどの市場反応が見られました。

​ISM製造業景況指数(ISM Manufacturing Purchasing Managers’ Index: PMI)

米国の製造業における景況感を示す重要な経済指標です。以下にその詳細を説明します。​

1. 指数の概要

全米供給管理協会(Institute for Supply Management: ISM)が、全米の製造業約350社の購買担当役員を対象にアンケート調査を実施し、その結果を基に算出する指数です。​景気の先行指標として注目されており、50を上回ると景気拡大、下回ると景気後退を示します。

2. 調査項目と指数の構成

ISM製造業景況指数は、以下の5つの主要項目を調査し、それぞれに加重平均を適用して算出されます。​

  • 新規受注(30%):​新たに受けた注文の増減を示す指標。​
  • 生産(25%):​製造活動の生産量の変化を示す指標。​
  • 雇用(20%):​雇用状況の変化を示す指標。​
  • 入荷遅延(15%):​サプライヤーからの納品の遅延状況を示す指標。​
  • 在庫(10%):​在庫レベルの変化を示す指標。​

これらの項目について、「良くなっている」、「同じ」、「悪くなっている」の三者択一の回答結果を点数化し、加重平均で総合指数を算出します。

3. 発表時期

ISM製造業景況指数は、毎月第1営業日に前月の調査結果が発表されます。​これは、米国の主要経済指標の中で最も早く発表されるため、速報性に優れ、景気の先行指標として重要視されています。

4. 最新の指数動向

2025年1月のISM製造業景況指数は50.9と、前月の49.2から上昇し、2022年9月以来の高水準となりました。​これは、製造業の活動が拡大に転じたことを示しています。

5. 市場への影響

ISM製造業景況指数は、景気の先行指標として金融市場に大きな影響を与えます。​特に、指数が予想を上回る場合、米ドルや株式市場にポジティブな影響を及ぼすことがあります。​逆に、予想を下回る場合はネガティブな影響を与える可能性があります。 ​

小売売上高 米国商務省が発表する小売業の売上高を示す指標で、個人消費の動向を把握するために使用されます。​個人消費はGDPの約7割を占めるため、重要な指標とされています。

住宅関連指標 住宅着工件数や中古住宅販売件数など、住宅市場の動向を示す指標で、景気の先行きを判断する材料となります。

最重要なのは米国雇用統計

主な理由は以下のとおりです。​

1. 経済全体の健康状態を反映

米国雇用統計は、失業率や非農業部門雇用者数など、労働市場の詳細なデータを提供します。​これらのデータは、経済の健全性や成長性を直接的に示すため、政策立案者や投資家にとって非常に重要です。 ​

2. 金融政策への影響

労働市場の状況は、中央銀行であるFRBの金融政策決定に直接影響を与えます。​例えば、雇用が堅調であれば、インフレ圧力が高まる可能性があり、金利引き上げの判断材料となります。​

3. 市場への即時影響

米国雇用統計の発表は、為替市場や株式市場に即時の影響を及ぼすことが多く、投資家はこれらのデータを基に取引戦略を調整します。​

米国の経済指標は全ての投資家にとって重要な数値となります。数値を理解し投資をすることによってより健全な取引がおこなえる事となるでしょう!が利益が出るかどうかは指標を出しているプロでも分からない様です。

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