はじめに
ふるさと納税は、自分が応援したい自治体に寄付し、その見返りとして地域の特産品やサービスが受け取れるお得な制度です。2008年の制度開始以降、年々利用者が増え、今では節税と同時に「ご当地グルメや家電まで楽しめる制度」として広く浸透しています。
しかし、2025年10月以降、この制度に大きな変化が訪れます。それが「楽天などのポイント付与の廃止」です。本記事では、その背景と今後の動き、さらに楽天以外でおすすめの寄付先や賢い活用法を初心者にもわかりやすく解説します。
1. ふるさと納税の基本をおさらい
ふるさと納税とは?
ふるさと納税は「寄付」という形で自治体にお金を送ると、税金が控除される制度です。さらに自治体からは、地元の特産品や体験型返礼品などが贈られます。
- 実質自己負担は2,000円のみ
- 所得税と住民税が控除対象に
- 寄付先は全国どこでもOK
寄付できる上限は?
年収や家族構成によって控除上限額が異なります。下記はざっくりとした目安です。
年収 | 独身・共働き | 夫婦 | 子1人(高校生) |
300万円 | 約28,000円 | 約19,000円 | 約15,000円 |
500万円 | 約61,000円 | 約49,000円 | 約43,000円 |
700万円 | 約108,000円 | 約86,000円 | 約74,000円 |
1000万円 | 約176,000円 | 約141,000円 | 約124,000円 |
控除上限額の正確なシミュレーションは、各ポータルサイトにある自動計算ツールを活用しましょう。
手続きは簡単!
- 会社員・年金生活者:ワンストップ特例制度が便利!
- 自営業・6自治体以上寄付する人:確定申告が必要
2. 総務省によるポイント付与禁止の背景
2024年6月、総務省は「ふるさと納税に関する新たな基準」を公表し、楽天などのポータルサイトを通じた寄付に対するポイント付与の全面禁止を決定しました。
その理由は?
- 自治体間での過度なポイント競争を是正
- ふるさと納税本来の『地域支援』の目的を守るため
- 自治体の返礼コストや事務手数料の高騰を抑制
一方で、楽天グループはこれに反発し、「営業の自由を侵害するものであり違憲」として東京地裁に提訴しました。約295万人の署名も集まり、制度の是非について全国的な議論が起きています。
実施スケジュール
- 〜2025年9月末まで:ポイント付与可能
- 2025年10月以降:寄付に対するポイント付与は禁止
楽天やその他のポータルサイトを利用している方は、2025年9月までに寄付しておくのが得策です。
3. 2026年以降に予定される制度変更とは?
さらに、2026年以降にも制度の厳格化が予定されています。
主な変更点
- 地場産品ルールの厳格化:返礼品は、原則として「自治体の地場産品」に限定。
- 加工品にも地元素材を必須に:例)ハム・ソーセージはその自治体で作られ、地元の肉を使う必要あり。
- 「5割ルール」の再明確化:返礼品+送料+事務手数料=寄付額の50%以内に収める。
- 体験型やグッズ系返礼品の見直し:キャラクターグッズなどの取り扱いが今後厳しくなる可能性。
これらの改正により、制度は一層シンプルで公平な仕組みへと進化します。
【おすすめ品】この蜂蜜は筆者が毎年返礼品としていただいています。味・香りとも絶品で🍞トーストや🥞パンケーキに塗ってもカレーに入れてもおいしく食べられます!体にも良いですし!!
4. 楽天以外でおすすめの寄付先(返礼品が魅力)
楽天ポイントは使えなくなるかもしれませんが、それでも魅力的な自治体はたくさんあります!
北海道・別海町
- 人気返礼品:訳ありホタテ 3kg超え
- 海鮮ジャンルでは常にトップを争う人気
鹿児島県・大崎町
- 人気返礼品:特大うなぎ蒲焼
- 肉厚でボリューム満点!
秋田県・大仙市
- 人気返礼品:あきたこまち10kg(無洗米も選択可能)
- リピーター多数の鉄板お米返礼品
宮城県・気仙沼市
- 人気返礼品:無添加サーモン・銀鮭の切り落としセット
- 冷凍保存で便利&旨みたっぷり!
山梨県・富士吉田市
- 人気返礼品:大粒シャインマスカット
- フルーツの王様を堪能したいならココ!


5. 賢くふるさと納税するためのヒント
ポイント禁止でもお得感は健在!
- 地場産品は依然として高品質
- 食費の節約になる返礼品(米・肉・魚)が狙い目
- 定期便タイプも人気(例:お米が毎月届く)
年内の寄付タイミングは計画的に!
- 年末ギリギリは配送も確定申告も混み合う
- 早めに寄付→ゆっくり返礼品を選べる
ワンストップ特例をフル活用!
- 「5自治体以内」であれば確定申告不要
- 書類は寄付先から届くことがほとんど
6. まとめ:ふるさと納税は「制度の変化=チャンス」!
2025年のポイント廃止は、ある意味で制度の“原点回帰”。お得さを追い求めるのではなく、「自分の寄付が地域の役に立っている」と感じられる本来の仕組みへと戻っていきます。
とはいえ、返礼品の魅力は健在。制度改正の前後でタイミングを見ながら賢く寄付して、お得にふるさと納税を楽しみましょう。
ふるさと納税は制度を知れば知るほど「お得で楽しい」仕組みです。ぜひ、この記事を参考に、ご自身にぴったりの寄付先を見つけてくださいね!


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