衆院選後に日本株は暴落する?予想変動率30%時代の相場と半導体・AI・金銀急落の深層

2026年の衆議院選挙を前に、日本株式市場は大きな転換点に立っています。
日経平均株価は史上最高値圏に位置し、与党が過半数を大きく上回るとの観測も強まっています。

一般的に、選挙で与党が勝利すれば株価は上昇しやすい──
いわゆる「選挙アノマリー」は、過去の日本市場でも何度も確認されてきました。

しかし今回は、単純な“ご祝儀相場”で片付けられない要素が複数重なっています。

その象徴が、

  • インプライド・ボラティリティ(予想変動率)の急上昇
  • 日経平均の最高値更新
  • 信用買い残の増加
  • 金・銀・ビットコインの同時下落
  • 半導体・AI関連株への資金集中

という、やや危うい組み合わせです。

本記事では、これらを一つずつ整理しながら、
選挙後に起こり得る市場シナリオと、
個人投資家が意識しておきたいポイントを解説していきます。


■ 予想変動率30%台が意味するもの

まず注目すべきは、日経平均オプションから算出される予想変動率(インプライド・ボラティリティ)です。

1月末時点で約30%台に達し、過去10年でも極めて高い水準となっています。

ここで誤解されやすいのが、

「ボラティリティが高い=下落する」

という見方です。

正確には、

上下どちらにも大きく動く可能性を市場が織り込んでいる

という意味になります。

つまりマーケットは、

  • 与党大勝 → 上昇
  • 材料出尽くし → 急落

どちらの可能性も同時に警戒している状態なのです。


■ 与党勝利はすでに“織り込み済み”かもしれない

今回の株高は、単なる景気期待というより、

  • 財政拡張観測
  • 円安進行
  • 金融株・輸出株への追い風
  • AI・防衛など政策テーマ株への資金集中

といった複合的な期待で形成されています。

すでに市場は「与党優勢」を前提に動いており、
その分、結果が出た瞬間に材料出尽くしとなるリスクも高まっています。

過去の選挙でも、

  • 発表直後は上昇
  • 数日〜数週間で急反落

というパターンは珍しくありません。

特に今回は、

  • 日経平均は最高値圏
  • 信用買いが増加
  • ボラティリティは高水準

という条件が重なっています。

これは、下落が始まった場合に
投げ売りが連鎖しやすい環境とも言えます。


■ 金・銀・ビットコインの同時下落が示す“もう一つのサイン”

選挙と同時期に起きたのが、金・銀・暗号資産の急落です。

これは単なる商品市況の問題ではありません。

報道では、米金融政策やFRB人事観測をきっかけにドル高が進み、
レバレッジポジションの解消が連鎖したと伝えられています(Reuters)。

重要なのは、

金・暗号資産・ハイテク株は
同じ“リスクマネー”で動いている

という点です。

これらが同時に下落する局面では、

  • 流動性が縮小
  • レバレッジ解消
  • リスク資産全体の巻き戻し

が起きやすくなります。

つまり、金銀やビットコインの下落は、
株式市場の調整を先取りしている可能性もあるのです。


■ 半導体・メモリ・AI関連の現在地

今回の日本株上昇を牽引してきたのが、半導体とAI関連です。

● メモリ

AIデータセンター需要を背景にメモリ価格は上昇基調ですが、
その一方で電子機器メーカーにとってはコスト増となり、
業界内で明暗が分かれ始めています(Bloomberg)。

● 半導体

製造装置、素材、後工程まで幅広く恩恵が及んでいますが、
株価はすでに高バリュエーション。

金利が上昇すれば、将来利益を重視される成長株は調整しやすくなります。

● AIソフトウェア

世界的には NVIDIA を中心にAI投資が続いていますが、
ソフト分野では競争激化と収益性の見極めが重要な段階に入っています。

テーマ性だけで買われている銘柄ほど、
相場が荒れた際の下落幅は大きくなりがちです。


■ 選挙後に想定される2つのシナリオ

ここからは推論になります。

シナリオ①:与党が大勝

  • 初動は安心感で株高
  • しかし財政拡張観測から長期金利上昇
  • 円安は進むが、成長株は重くなる
  • 半導体・AIの一角が先に崩れる

結果として、

指数は底堅いのに、中身はボロボロ

という状態になりやすいと見ています。


シナリオ②:勝利するが伸び悩み

  • 市場は失望
  • 円高方向へ
  • 信用買いの解消が加速

この場合は、

短期間での急落

も十分あり得ます。


■ 個人投資家が今チェックしたい5つのポイント

選挙結果そのものより、以下の連鎖を見てください。

  1. 予想変動率が30%台に張り付くか
  2. 日本の長期金利の上昇スピード
  3. ドル円が円安なのに株が上がらなくなる瞬間
  4. 金・暗号資産の続落
  5. 半導体主力株が指数と逆行し始めるか

これらが同時に出た場合、
相場は「次のフェーズ」に入った可能性があります。


■ まとめ:今回は“当てに行く相場”ではない

今回の衆院選相場は、

  • 高ボラティリティ
  • 最高値圏
  • 信用買い増
  • テーマ株集中

という非常にデリケートな状態です。

だからこそ重要なのは、

大きく儲けようとすることより、
大きく傷つかないこと。

現金比率の確保、
一部利益確定、
過度なテーマ集中の回避。

これだけでも、選挙後の荒波をかなり和らげられます。みなさん選挙にいきましょう!😉

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