株式市場が荒れる局面では、「やはり債券を持っておいて良かった」と感じる場面が必ず訪れます。
しかし近年は、
・米国債は魅力的だが為替リスクが怖い
・円安・円高どちらに振れても資産が揺れる
・債券ETFの選択肢が増え迷う
という声が増えています。
そこで本記事では、
為替リスクを取らない円建て債券運用
という視点から、
- iシェアーズ 高格付け日本円社債ETF
- 日本国債10年
を比較し、50代・60代それぞれの最適解を推論します。
なぜ「為替リスクなし」が重要なのか
為替は長期では予測困難な変数です。
米国債ETFで利回り4%を得ても、
・円高10% → 実質マイナス
・円安10% → 大きなプラス
と、リターンが為替に左右されます。
老後資産形成では、
増やす力よりも、ブレない力が重要
その意味で、
円建て債券=為替リスクなし
は合理的な選択肢です。
iシェアーズ 高格付け日本円社債ETFとは
iShares が運用する円建て投資適格社債ETF

特徴
- 日本円建て社債中心(投資適格)
- 信用スプレッドを取りにいく設計
- 年4回分配
- 信託報酬あり
メリット
✔ 国債より利回りが高い
✔ 円建てで為替リスクなし
✔ 分配金によるキャッシュフロー
デメリット
✔ 信用不安時に下落
✔ 不況局面で株と同時安になる可能性
✔ 信託報酬が発生
日本国債10年とは
日本銀行 が金融政策の軸とする長期金利指標
特徴
- 信用リスクほぼゼロ
- 不況時の逃避先
- 金利上昇時は価格下落
メリット
✔ 最強クラスの安全資産
✔ 株下落時の緩衝材
✔ 精神的安定効果
デメリット
✔ 利回りは控えめ
✔ 金利上昇局面で含み損
本質的な違い
| 局面 | 日本国債10年 | iシェアーズ 高格付け日本円社債ETF |
| 金利低下 | 上昇 | 上昇 |
| 金利上昇 | 下落 | 下落 |
| 景気後退 | 強い | 弱い |
| 信用不安 | 強い | 弱い |
| 利回り | 低め | やや高め |
結論:
社債ETFはやや攻め
国債は純ディフェンス
50代の最適解
ポートフォリオ例:
株式60%
債券30%
現金10%
債券30%の内訳(推奨)
- 国債20%
- iシェアーズ 高格付け日本円社債ETF 10%
= 債券内 7:3
理由:
✔ 不況時は国債が守る
✔ 通常局面で社債ETFが利回り上乗せ
✔ 信用危機時の同時安を抑制
60代の最適解
目的は「安定+取り崩し」
債券30%の内訳(推奨)
- 国債24%
- iシェアーズ 高格付け日本円社債ETF 6%
= 債券内 8:2
守りを厚くし、社債は補助的に。
為替リスクを排除する価値
ドル円160円→130円
この変動はドル建て債券に大きな影響を与えます。
円建て債券なら、
✔ 金利のみを考えれば良い
✔ 資産設計がシンプル
✔ 心理的安定が高い
長期投資では、この「安定」が大きな武器になります。
結論
■ 為替リスクを取らない債券戦略は合理的
■ 50代:国債7:社債ETF3
■ 60代:国債8:社債ETF2
■ 3年以内に使う資金は国債中心
債券の役割は
守ること。
そして守りの中で、少し効率を上げる。
それが、
為替リスクを排除した円建て債券運用の本質です。
日米に限らず世界的に株高が続いています。債券というクッション材を入れた枕で安眠したいものですね。😉




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