✅この記事でわかること
- 新NISA開始から1年半での運用実績と利用動向
- 最新の米国株式市場の状況と急落・回復の背景
- トランプ関税リスクと今後の相場見通し
- 年末までの米国株の動きと注目ポイント
1.新NISAスタートから1年半──その成果と課題
● 口座数と買付金額の急増
金融庁と日証協の発表によると、新NISA口座は以下のように急増しています。
時点 | 口座数 | 買付金額 |
2023年末 | 約2,249万口座 | 約3.65兆円 |
2024年末 | 約2,560万口座 | 約5.27兆円 |
2025年3月末 | 約1,878万口座(成長投資枠のみ) | 非公開(拡大傾向) |
➡️ わずか1年強で 口座数は300万件以上増加、買付金額も 44%増加。投資への関心が一気に高まりました。
● 実際の運用状況と成果
オリコン調査(2025年5月)によれば:
- 成長投資枠を利用している人:65.9%
- つみたて投資枠の利用者:45.4%
- 年間投資上限まで使った人:約半数
- 運用益が出た人:約47〜50%
- 元本割れの人:約14%
- 継続希望率:約88%以上
🎯 利用者の半数近くが利益を出しており、非常に高い継続意向を持っていることがわかります。
「2025年5月時点のオリコン調査をもとにした新NISA利用状況。成長投資枠の利用率が最も高く、元本割れの割合は14%にとどまり、継続意欲も非常に高いことがわかります。」
2.米国株:トランプ関税懸念→急落→再上昇の背景
● 2025年4月:関税リスクで急落
トランプ前大統領が中国や日本への追加関税を再び示唆。米中・日米関係の緊張により、投資家心理が悪化し、
- S&P 500:一時5,300pt台まで急落
- ナスダック:20%近い下落
💥 投資家は安全資産に逃避し、債券や金などへの資金流入が一時的に加速しました。
● 2025年5月以降:急回復
ただし、5月下旬から米国企業の好決算・テック株主導の回復により、
- S&P 500:6,000pt台回復
- ナスダック:史上最高値付近まで上昇
📈 米経済の底堅さとAI分野への設備投資期待が相場を支えました。

3.2025年後半:米国株相場のシナリオ予測
● 市場予測(アナリスト予想)まとめ
証券会社 | 年末S&P500予想 | スタンス |
モルガン・スタンレー | 6,500pt | 強気(テック主導) |
シティ | 6,300pt | 強気(再上方修正) |
UBS | 5,800pt | 中立〜慎重派(政策懸念) |
BofA | 6,900pt | 非常に強気(17%上昇) |
JPモルガン | 5,200〜6,200pt | 中立(選別投資重視) |
➡️ 強気派はS&P500が 6,900ptまで上昇と予測。一方で 政策リスクを警戒する声も根強い 状況です。
4.関税リスクが後退した場合の相場見通し予測
● 2025年6月~12月のシナリオ
時期 | 展開 | 相場傾向 |
6〜8月 | 関税リスクくすぶる | 揉み合い・調整局面あり |
9〜10月 | 決算・景気回復進行 | ボトム形成→回復期突入 |
11〜12月 | 利下げ期待と業績相場 | 上昇基調・最高値挑戦へ |
📌 年末にはS&P500は 6,300〜6,900ポイントへ到達可能。

5.個人投資家さんへの提案
● NISAでの戦略(成長投資枠)
- 今後に期待が持てる「大型テック株」や「米国インフラ・AI関連ETF」へ分散投資
- 夏の調整時に買い増し → 秋の回復局面で継続保有
- 配当株やディフェンシブ銘柄(ヘルスケア・公益)も一部取り入れる
● リスク管理
- 年後半にかけて政策不透明感(関税、選挙、財政)には要注意
- 為替の円高リスク(ドル円130円台突入など)で為替ヘッジ付き商品も検討
6.まとめ:新NISAと米国株で未来を描く!
✅ 新NISAは、口座数・買付額ともに急成長。投資家の利益実績も伴い、国民的制度へ。
✅ 米国株は4月の関税懸念で急落したものの、企業業績とAI投資主導で急回復。
✅ 年末までにさらなる上昇余地あり。強気シナリオではS&P500は6,900pt超も。
✅ 個人投資家さんは焦らず分散・中長期の視点を持ちつつ、政策変化や為替に注意を払いましょう。
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📌 投資は情報が命ですが、プロの投資家さん達には我々が情報合戦でかなうはずがありません、基本的に私たちは時間を見方にし長期投資を視野にしていきたいですね。今後も関税や政治リスクを適切に織り込みながら、戦略的に資産形成を進めましょう。



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