日本の高配当株投資:初心者のための銘柄選びのコツ

前回の65歳から始める高配当株投資をふまえ、今回は、日本の高配当株投資における銘柄選びのコツを初心者の方々にわかりやすく解説していきます。また、便利な金融情報サイトやツールもご紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。

高配当株投資とは

高配当株投資は、配当利回りの高い企業の株式に投資する戦略です。株価の値上がり益に加えて、定期的な配当収入も期待できるため、安定的な投資方法として人気があります。

銘柄選びの5つのポイント

1. 配当利回りをチェック

配当利回り = (1株当たりの年間配当金 ÷ 株価) × 100

日本株の平均配当利回りは約2%です。3%以上あれば高配当株と言えるでしょう。ただし、配当利回りが極端に高い場合は、企業の業績が悪化している可能性があるため注意が必要です。

2. 配当性向を確認

配当性向 = (配当金総額 ÷ 純利益) × 100

一般的に30%〜50%が健全とされます。低すぎると増配の余地があり、高すぎると利益が十分でないのに無理に配当を支払っている可能性があります。

3. 財務健全性を評価

  • 自己資本比率:40%以上が目安
  • 負債比率:100%以下が望ましい
  • フリーキャッシュフロー:プラスであることが重要

4. 業績の安定性を確認

過去5年間の売上高や利益の推移をチェックし、安定または成長傾向にある企業を選びましょう。企業WEBサイトのIR情報はチェックです!

5. 将来性を考慮

業界動向や企業の成長戦略を研究し、将来的にも成長が期待できる企業を選ぶことが重要です。

6. 連続増配年数

連続増配年数は、配当を何年連続で増やしているかを示す指標です。長期間にわたって配当を増やし続けている企業は、業績が安定していると考えられます。一般的には10年以上の連続増配を目安にするとよいでしょう。

おすすめの金融情報サイト・ツール

  1. 日経会社情報DIGITAL
  2. Yahoo!ファイナンス
  3. QUICK FactSet
  4. モーニングスター
  5. IR BANK
    •  決算速報 · 適時開示検索 · 有報情報 · 決算スケジュール · IPO銘柄一覧 
    • URL : https://irbank.net/

注意点

  1. 高配当≠良い投資:配当が高くても、財務状況や将来性に問題がある企業もあります。
  2. 配当は変動する:経済状況や企業業績により、配当が減少や停止する可能性があります。
  3. 税金の影響:配当所得には課税されます。税引後の実質利回りを考慮しましょう。(新NISAの成長枠投資であれば税金はかかりません。)
  4. 分散投資:単位株を下げて購入し(SBI証券、楽天証券)出来るだけ分散をおこなう。出来れば最低でも30〜50銘柄。
  5. 業種・セクター分散:業種やセクターも分散を行う。さらに景気敏感株、ディフェンシブ株の比率が半々に近くなるよう調整出来ればよいです。

まとめ

高配当株投資は、定期的な収入を得られる魅力的な投資方法です。しかし、配当利回りだけでなく、企業の財務健全性や将来性も考慮して銘柄を選ぶことが重要です。

ここで紹介した5つのポイントと金融情報サイト・ツールを活用して、じっくりと銘柄研究を行ってください。投資は自己責任が原則ですので、十分な調査と理解のもとで投資判断を行いましょう。

そもそも高配当株投資はインカムゲインが目的ですので、株価の上げ下げは二の次で継続的な配当が目的です。

高配当株投資の世界を楽しみながら、着実に資産を育てていってください。



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