お盆の閑散相場を乗り切る!2025年注目のエネルギー&内需関連セクター徹底分析

1. はじめに:お盆シーズンの株式市場と「夏枯れ相場」

  • 日本の株式市場では、毎年7月〜8月にかけて「夏枯れ相場」という現象が起こります。
  • 夏枯れ相場とは、取引参加者の減少→売買代金減少→株価の値動きが小さくなる、または逆に小さな材料で大きく動くという特徴を持つ時期です。
  • 2025年8月時点、東証プライムの売買代金は既に年初来の低水準に接近。半導体・AI関連は底堅い動きですが、全体的には慎重な投資家心理が広がっています。
  • しかし、このような閑散期こそ、安定成長が見込めるセクターへの投資が有効です。

2. 夏枯れ相場の歴史的傾向と2025年の特徴

2-1. 過去データの傾向

  • 日経平均の過去30年間の月別リターン分析では、8月は平均リターンがマイナス圏、勝率も50%を下回る傾向。
  • 取引量が減るため、短期売買での大きな利益を狙うのは難易度が高い。

2-2. 2025年の特徴

  • 米FRBの金利政策、日銀の利上げ観測、円高・円安の急変動など、マクロ要因が複雑化。
  • エネルギー価格は原油市況の影響を受けやすく、欧州情勢も価格変動要因に。
  • 国内では家計支出の回復とサービス業の成長が目立ち、内需関連株に追い風。

3. エネルギーセクターの現状と将来性

3-1. エネルギーセクターが注目される理由

  • 世界的なエネルギー転換(脱炭素・再エネ拡大)
  • ロシア・ウクライナ情勢や中東情勢による供給リスク
  • 国内では老朽化火力発電所の更新需要と再エネシフト

3-2. 注目企業① 大阪ガス(9532)

  • 特徴:ガス・火力発電の大手、2026年までに発電容量を約2GW→3.2GWへ拡大予定。
  • 再エネ分野:バイオマス発電・蓄電池事業に積極投資。
  • 業績見通し:2025年度純利益は前年同期比13.4%増、配当引き上げ計画あり。
  • 投資妙味:安定したインフラ需要+再エネ事業での成長性。

3-3. 注目企業② RENOVA(9519)

  • 特徴:日本唯一の再生可能エネルギー専業の独立系発電会社。
  • 事業領域:太陽光、風力、地熱、バイオマス、水力と幅広いポートフォリオ。
  • 成長ドライバー:再エネ比率向上を目指す政府方針の追い風。
  • 投資妙味:高成長だが、政策依存度が高く株価変動も大きい。

3-4. 注目企業③ JERA (未上場)

  • 特徴:東京電力×中部電力のJV、国内最大規模(約67GW)の発電能力。
  • 戦略:火力発電の効率化+水素・アンモニア発電の実証試験。
  • 投資妙味:安定性重視なら魅力的。ただし非上場のため関連企業やETF経由で投資。

4. 内需関連セクターの現状と将来性

4-1. 内需株が強い理由

  • 海外経済の影響を受けにくく、国内景気・消費動向に連動。
  • 為替変動による業績変動リスクが比較的小さい。
  • 高齢化社会・インバウンド消費など長期テーマに直結。

4-2. 最新データ

  • 2025年7月のサービス業PMI:53.6(5か月ぶりの成長加速)
  • 家計支出(2025年5月):前年同月比**+4.7%増**、2022年8月以来の高水準。

4-3. 注目企業① セブン&アイ・ホールディングス(3382)

  • 特徴:国内コンビニ最大手。全国ネットワーク+海外展開も好調。
  • 強み:日常必需品販売による安定売上。インフレ下でも需要が底堅い。
  • 投資妙味:ディフェンシブ性が高く、長期保有に向く。

4-4. 注目企業② アサヒグループHD(2502)

  • 特徴:ビール・飲料の国内大手。欧州・豪州など海外売上比率も高い。
  • 強み:インバウンド需要・外食回復の恩恵大。
  • 投資妙味:配当+インバウンド需要での株価上昇期待。

4-5. 注目企業③ 味の素(2802)

  • 特徴:食品・調味料分野の世界的ブランド。
  • 強み:国内外で安定した消費需要。健康志向商品の開発にも積極的。
  • 投資妙味:景気変動に強い。

4-6. 注目企業④ 花王(4452)

  • 特徴:日用品・化粧品の大手メーカー。
  • 強み:日常的な生活必需品による安定売上。
  • 投資妙味:インフレ局面でも価格転嫁力が高い。

4-7. 注目企業⑤ 東洋水産(2875)

  • 特徴:即席麺「マルちゃん」で知られる食品メーカー。
  • 投資妙味:景気動向に左右されにくい内需銘柄。

5. 夏枯れ相場での投資戦略

  • ディフェンシブ株中心に組み替え
  • エネルギーセクターは「大阪ガス+RENOVA」で成長+安定のバランス
  • 内需セクターは「セブン&アイ+味の素+花王」で安定配当
  • 投資信託・ETFを使って分散効果を高める

6. まとめ

  • 夏枯れ相場は短期売買には不利だが、安定成長セクターを仕込む好機になり得る。
  • エネルギー&内需関連株は、2025年後半に向けても成長余地がある。
  • お盆期間中は慌てず、秋の相場活況期に備えたポジション構築を。

8月、9月を体力的にも投資的にもうまく乗り切り秋から年末へかけての相場の為に仕込んでいきたいですね😊

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