―― 売らずに耐え、下落を次の成長につなげる実践戦略 ――
はじめに|2026年相場は「順風」と「不安」が同時に進む
明けましておめでとうございます。
2026年のマーケットは、年初からいわゆる“ご祝儀相場”として力強いスタートを切りました。
米国株はエネルギー高・半導体回復を背景に主要指数が高値圏を維持し、日本株も企業業績の底堅さから堅調な推移を見せています。
一方で、
- 地政学リスクの高まり
- 金(ゴールド)価格の上昇
- VIX指数の下げ切らない動き
など、「見えない不安」も同時に積み上がっています。
このような環境下で重要なのは、
「暴落を予測すること」ではなく、「暴落が来ても壊れない構え」を持つことです。
本記事では、そのための具体策として
- VIX指数を“判断装置”として使う方法
- 米国債ETF(2255/2621)を“防衛兵器”として使う方法
- 暴落時に「どの順番で売り、どの順番で買うか」
を、実務レベルの手順まで落とし込みます。
第1章|VIX指数は「売買対象」ではなく「スイッチ」である
まず最初に強調したいのは、
VIXは取引するものではない
という点です。
VIX指数は、市場参加者の恐怖・警戒・安心といった「心理」を数値化したものです。
株価そのものよりも一足早く変調を示すため、暴落対策において最重要指標となります。
VIXを“スイッチ”として使う理由
- 株価は結果
- VIXは過程
株価が下がり始めた時点では、すでに市場の不安はかなり進行しています。
一方、VIXは「まだ株価が高い段階」からジワジワと上昇し始めます。
第2章|「VIX 4段階ルール」
VIXは、次の4段階で判断します。
| VIX水準 | 市場心理 | 投資行動 |
|---|---|---|
| ~15 | 楽観 | 株式中心でOK |
| 16~19 | 警戒 | 株の新規購入を止める |
| 20~25 | 不安 | 債券ETFを段階的に購入 |
| 30超 | 恐怖 | 債券は売らず、耐える |
重要なのは、
VIXが上がったからといって株を売らないことです。
VIX30超の局面は、すでに売りが出尽くした後であることが多く、
このタイミングで株を手放すと、最悪の価格での売却になりがちです。
第3章|守りの主役は米国債ETF(2255/2621)
VIXで「構え」を作ったら、実際にポートフォリオを守るのは債券ETFです。
ここで使うのが、
- iシェアーズ 米国債20年超 ETF(2255)
- iシェアーズ 米国債20年超 為替ヘッジあり ETF(2621)
です。
2255と2621の役割の違い
| ETF | 特徴 | 役割 |
|---|---|---|
| 2255 | 為替ヘッジなし | 金利低下+ドル要因を取り込む |
| 2621 | 為替ヘッジあり | 円高局面の保険 |
👉 両方を持つことで「金利リスク」と「為替リスク」を分散できます。
第4章|VIX × 2255/2621【具体的な買いシナリオ】
ステップ①:VIXが20を超えたら(第1弾)
- 2255:資産の2~3%
- 2621:資産の2%
合計 4~5%分を一気に投入します。
ここは「怖い」と感じる局面ですが、
債券が最も効き始めるのはこの初動です。
ステップ②:VIXが25前後(第2弾)
- 2255:+3%
- 2621:+2%
累計 約9~10%。
市場の不安が顕在化し、株が下げ足を速める一方で、
長期金利が低下し、債券価格は上昇しやすくなります。
ステップ③:VIX30超(最終)
- 2255:+2%
- 2621:+1%
最終的に 12~13%程度を上限とします。
⚠️ この水準では もう買わない
⚠️ ここからは「売り待ち」に入ります
第5章|暴落時「どの順番で売って、どの順番で買うか」
ここがこの戦略の核心です。
大原則
株を売らず、債券を売る
売却の順番(絶対ルール)
- 2255(為替ヘッジなし)
- 2621(為替ヘッジあり)
- 中期債ETF(保有している場合)
理由はシンプルで、
値上がり益が最も大きいものから“弾薬化”するためです。
売却タイミングの目安
| 株式下落率 | 行動 |
|---|---|
| ▲15% | 債券ETFを1/3売却 |
| ▲20% | さらに1/3売却 |
| ▲25~30% | 残りを売却 |
※ VIXがピークアウトし始めたら売却開始の合図です。
第6章|買い戻す株の優先順位
暴落時に拾う株にも「順番」があります。
買いの優先順位
- インデックス(S&P500/TOPIX)
- 高配当・累進配当株
- 成長株・半導体(最後)
理由は、
インデックスが最も早く回復するからです。
分割購入ルール(3回が最適)
| 下落幅 | 投入比率 |
|---|---|
| ▲15% | 30% |
| ▲20% | 30% |
| ▲25~30% | 40% |
底を当てにいかず、
「結果的に安く買えていた」状態を作ることが目的です。
第7章|この戦略で得られる最大のメリット
- 暴落時にパニックにならない
- 株を安値で売らずに済む
- 下落局面を「次の成長の仕込み場」に変えられる
これは単なるテクニックではなく、
感情を排除するための“型”です。
おわりに|2026年相場を生き残るために
2026年は、
- 上では楽観
- 下では恐怖
が交互に訪れる「振れ幅の大きい年」になる可能性が高いと考えられます。
だからこそ、
VIXで構え、
債券で時間を買い、
株で未来を拾う
この順番を守ることが、最も再現性の高い戦略です。
暴落は避けられません。
しかし、壊れないポートフォリオは作れます。
この記事が、そのための「設計図」になれば幸いです。😊





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