50代・60代のNISA・高配当投資に向く証券会社比較【2026年9月版】

「NISAを始めたいけれど、証券会社はどこがいいのか」。50代・60代の方からいちばん多くいただく質問です。ただ、ランキングの順位だけを見て決めると、あとから「買いたい商品が置いていなかった」ということが起こります。

この記事では、順位をつけるのではなく、「あなたが何を買いたいか」から逆算して選ぶための比較軸を整理します。主要ネット証券3社(SBI証券・楽天証券・マネックス証券)について、2026年9月8日時点で公式サイトに記載を確認できた内容だけを載せ、確認できなかった項目は「公式で確認すること」として分けています。

先にお読みください。手数料・取扱商品・キャンペーンは頻繁に変わります。本記事の数値は2026年9月8日に各社の公式サイトで確認した時点のものです。また当サイトは特定の証券会社や金融商品を推奨するものではなく、金融商品取引業(投資助言・代理業)の登録も受けていません。口座開設や商品の購入は、必ず公式サイトで最新の条件をご確認のうえ、ご自身の判断でお願いします。

50代・60代が証券会社を選ぶときの13の比較軸

比較軸見るポイント公式サイトのどこを見るか
新NISA成長投資枠・つみたて投資枠の取扱商品数と、NISA口座での売買手数料NISAのページ
日本の高配当株国内株式の売買手数料と、配当金の受取方式(株式数比例配分方式)に対応しているか国内株式の手数料ページ
単元未満株(1株投資)1株から買えるか、手数料とスプレッド、NISAで使えるか単元未満株のページ
米国ETF取扱銘柄数、買付手数料が無料になる銘柄があるか米国株式の手数料ページ
SCHD・VYM・HDVなど買いたいETFが実際に取り扱われているか(銘柄名で検索)取扱銘柄一覧
投資信託本数と、日本版SCHDなど買いたいファンドの有無投資信託の検索画面
外貨建てMMF取扱いの有無、通貨、利回り、積立ができるか外貨建てMMFのページ
為替コスト円→ドルのスプレッド(1ドルあたり何銭か)、無料になる条件為替手数料のページ
手数料全般国内株・米国株・投信の合計でいくらかかるか手数料一覧
スマホアプリ文字の大きさ、画面の見やすさ、必要な機能が1つのアプリで済むかアプリ紹介ページ
使いやすさパソコンの画面で、残高と配当がすぐ確認できるかデモ画面・操作ガイド
サポート電話でつながるか、受付時間、対面相談の窓口があるかサポート・お問い合わせ
50代・60代向けの配慮相続の手続き、代理人の届出、書面での案内があるか相続・各種手続きのページ

13項目すべてを比べる必要はありません。ご自身が「これから何を買うか」に関係する3〜4項目だけを見れば十分です。次のタイプ別の目安を参考にしてください。

タイプ別・どこが向きやすいか

「絶対にここ」という正解はありません。買いたいものによって向き不向きが変わる、という程度に受け取ってください。

米国ETF(VYM・SCHD・DGROなど)を中心に買いたい

米国ETFの買付手数料が無料になる銘柄があるか、円→ドルの為替コストがいくらかの2点で比べると差が出ます。マネックス証券は対象の米国ETF22銘柄の買付手数料を無料としており(2025年12月24日現在・同社調べ)、為替も買付時0銭と公式に記載しています。

日本の高配当株を1株ずつ買い増したい

単元未満株のサービス内容と、配当金の受取方式が「株式数比例配分方式」に設定できるかを確認してください。この設定をしないとNISA口座でも配当が非課税になりません。3社とも単元未満株のサービスを持っていますが、手数料やスプレッドの条件は各社の公式ページで最新をご確認ください。

NISAをこれから始める。まず1社に絞りたい

取扱商品の多さより、画面の見やすさとサポートで選んだほうが続きます。NISA口座は原則1人1口座で、金融機関の変更は年単位の手続きが必要です。迷ったら、すでに使っている銀行・カードと連携しやすい会社から検討するのが現実的です。

外貨建てMMFでドルを置いておきたい

外貨建てMMFの取扱いは会社によって差があります。楽天証券は米ドル建てMMFを3本扱い、2026年8月23日から積立にも対応しています。円からの買付時のスプレッドも確認しておきましょう。

株を売らずに配当だけで生活費を補いたい

配当金の受取方式の設定と、外国税額控除の書類が取りやすいかを見てください。あわせて、配当履歴を年単位で確認できる画面があると確定申告のときに楽です。

電話や対面で相談しながら進めたい

ネット証券は基本的に電話とチャットが窓口です。対面での相談を重視するなら、店舗のある証券会社や、金融機関に併設された相談窓口も選択肢になります。手数料は高くなる傾向があるため、「相談料込み」と考えて比較してください。

主要ネット証券3社の確認できた内容(2026年9月8日時点)

SBI証券

2026年9月8日時点で公式サイトに記載を確認できたこと

  • 国内株式の売買手数料は0円(S株=単元未満株を含む現物・信用)。インターネットコースのインターネット取引で、各種報告書を電子交付にしていることが条件
  • 米国株式(現物)は約定代金の0.45%(税込0.495%)、最低0米ドル・上限20米ドル(税込22米ドル)
  • NISA枠での米国株式・海外ETF(米国・中国・韓国・シンガポール)の売買手数料が無料(2024年以降、積立・スポットとも)
  • 米ドル/円のリアルタイム為替手数料が0円(インターネットコースのインターネット取引が対象)
  • 「SBI ETFセレクション」の米国ETFは買付手数料が無料
  • 外貨建MMFの取扱いあり

こういう人には向きやすい

  • 新NISAで米国ETFも買いたい方
  • 円とドルを行き来させる回数が多い方
  • 取扱商品の幅を優先したい方

申し込む前に公式サイトで確認したいこと

  • 買いたい米国ETF・投資信託が取扱いにあるか(銘柄名で検索)
  • 国内株式・単元未満株の手数料の最新条件
  • 配当金の受取方式を「株式数比例配分方式」に設定できているか

公式サイトで最新の条件を確認する

楽天証券

2026年9月8日時点で公式サイトに記載を確認できたこと

  • 米国株式(現物)は約定代金の0.495%(税込)。2.22米ドル以下は0円、4,444.45米ドル以上は22米ドル(税込)が上限
  • 為替手数料は「円で買う」場合は片道25銭/米ドル(定時為替取引)。一方リアルタイム為替取引のスプレッドは片道0銭で、体系が分かれています
  • かぶミニ(単元未満株)の売買手数料は無料。ただしリアルタイム取引はスプレッド0.22%、寄付取引はスプレッドも無料
  • 米ドル建てMMFを3本取扱い(楽天・米ドルMMF/ゴールドマン・サックス/ニッコウ)。2026年9月8日時点の直近7日間平均利回り(税引き前)は年3.231%/3.173%/3.139%
  • 外貨建てMMFの積立が2026年8月23日から可能。申込単位は1米ドル以上1米セント単位
  • 当社指定の米国ETFは買付手数料が無料/取引手数料の1%をポイントバック

こういう人には向きやすい

  • ドル資産の置き場所として外貨建てMMFを使いたい方
  • 為替コストをできるだけ抑えたい方
  • 普段から楽天のサービスを使っている方

申し込む前に公式サイトで確認したいこと

  • 国内株式・単元未満株の手数料コースの設定
  • ポイント関連の条件(変更されやすい項目です)
  • 買いたい投資信託の取扱いの有無

公式サイトで最新の条件を確認する

マネックス証券

2026年9月8日時点で公式サイトに記載を確認できたこと

  • 米国株式(現物)は約定代金の0.45%(税込0.495%)、最低0米ドル・上限20米ドル(税込22米ドル)
  • 為替手数料は買付時0銭・売却時25銭(1米ドルあたり)。「円で買う」を選んだ場合の手数料は定期的に見直され、次回の見直しは2026年9月予定と公式に記載
  • 対象の米国ETF22銘柄は買付手数料が無料(2025年12月24日現在・同社調べ)
  • ワン株(単元未満株)の買付手数料は無料(インターネット注文)。NISA口座では売買とも0円(2026年3月にNISA口座のワン株売却手数料を無料化と公式に発表)。課税口座での売却は最低52円(税込)
  • 外貨建てMMFの取扱いあり

こういう人には向きやすい

  • 米国ETFを積み上げていきたい方
  • ドルを買う回数が多く、買付時のコストを抑えたい方
  • 米国株の銘柄分析ツールを使いたい方

申し込む前に公式サイトで確認したいこと

  • 無料対象の米国ETF22銘柄に、買いたい銘柄が入っているか
  • 売却時の為替手数料25銭を含めた往復コスト
  • 国内株式・単元未満株の手数料

公式サイトで最新の条件を確認する

確認できた範囲での3社比較表(2026年9月8日時点)

項目SBI証券楽天証券マネックス証券
米国株式(現物)の取引手数料0.45%(税込0.495%)/上限20米ドル(税込22米ドル)0.495%(税込)/上限22米ドル(税込)0.45%(税込0.495%)/上限20米ドル(税込22米ドル)
NISA枠の米国株・海外ETF売買手数料 無料公式で要確認公式で要確認
米国ETFの買付手数料 無料枠SBI ETFセレクションが無料当社指定の米国ETFが無料対象22銘柄が無料
円→ドルの為替コストリアルタイム為替 0円リアルタイム為替 片道0銭/円で買う場合は片道25銭買付時 0銭/売却時 25銭
国内株式の売買手数料0円(条件あり)手数料コースにより異なる(公式で要確認)公式で要確認
単元未満株(1株投資)S株。売買手数料0円(条件あり)かぶミニ。手数料無料/リアルタイム取引はスプレッド0.22%、寄付取引は無料ワン株。買付無料/NISA口座は売買とも0円/課税口座の売却は最低52円
外貨建てMMF取扱いあり米ドル3本・積立可(2026年8月23日〜)取扱いあり
SCHD・VYM・HDV等の取扱い公式で要確認(銘柄名で検索)公式で要確認(銘柄名で検索)公式で要確認(銘柄名で検索)
投資信託の本数公式で要確認公式で要確認公式で要確認
スマホアプリ・サポート公式で要確認公式で要確認公式で要確認

「公式で要確認」は、2026年9月8日時点で当サイトが公式ページの記載を直接確認できなかった項目です。誤った情報を載せないため、空欄にせずそのまま記載しています。手数料の無料条件(取引コース・電子交付の設定など)は各社で異なります。必ず各社の公式サイトで最新の条件をご確認ください。

シニア投資家が失敗しないために知っておきたいこと

口座は1〜2社に絞る

複数の証券会社に口座を持つと管理が大変になります。まずは1社でしっかり使いこなすことを目指しましょう。特にシニア世代の方は、「シンプルさ」が最優先です。

NISAは「非課税」の強みを最大限に活かす

新NISAでは年間360万円まで非課税で投資できます。老後の生活費を補うための配当収入を非課税で受け取れるのは大きなメリット。老後の資産設計とNISAの関係については以下の記事も参考にしてください。
→ シニアの資産管理|配当・債券・NISAで作るポートフォリオ

65歳からのキャッシュフローを先に把握する

どの証券会社を使うかより先に、「毎月いくら必要か」を明確にすることが大切です。
→ 65歳時点でキャッシュフローを黒字化する!60代から始める”貯蓄3倍”計画ガイド

老後の資産設計は早いほど有利

60代・70代になってからでも投資は十分間に合います。ただし、リスクをとりすぎない守りの運用が基本。高配当株や債券を中心に、安定した収入を得ることを優先しましょう。
→ 老後の資産設計の全ステップ|年金だけに頼らない方法

参考資料・出典

本記事の数値は、上記の各社公式ページを2026年9月8日に確認したものです。手数料・取扱商品・無料の適用条件・キャンペーンは変更されます。お申し込み前に必ず公式サイトで最新の内容をご確認ください。当サイトは特定の証券会社や金融商品を推奨するものではなく、金融商品取引業(投資助言・代理業)の登録も受けていません。

口座を決める前に、買うものを決めておく

証券会社は「買いたいものが決まってから」選ぶほうが失敗しません。まだ決まっていない方は、こちらから読んでみてください。

  1. はじめての高配当株投資 ← 何を買うかの土台
  2. シニア世代が新NISAで始める投資戦略 ← 非課税枠の使い方
  3. 50歳からでも間に合う「自分年金」の作り方 ← 必要額から逆算する

※当サイトは特定の金融商品・金融機関を推奨するものではありません。最終的な判断はご自身の責任でお願いします。

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